〈頁十五〉
冷え込む朝、空気の澄んだ朝の匂いと少し寂しい空の色、静かな中でただ一つ浮かぶ鳥の声。そんな中音楽を聴きながら洗濯物を干すのが私は割と嫌いじゃない。
反面、寒いのは苦手なので日に日に布団に残る熱から離れ難くなっていきます……
先日、かれんちゃんと食事に出かけました。
お給仕している時のかれんちゃんはとても頼りになるお姉さんで、いつもしっかりしていて格好良いのですが、二人で出掛けた時のかれんちゃんは一つ一つの些細な事にもキャッキャとはしゃぎ目を輝かせて、爪紅が輝く両の手を口元に持ってきて嬉しそうに笑うんです。
それがあまりに印象的で嬉しかったんです。
うふふと笑う声は矢張り大人びているのに、その仕草や楽しそうな表情がまるで可愛らしい悪戯をする少女の様で、私も自然と口角が上がっていたように思います。
少し短いかもしれませんが相当な熱量になってしまったので今回はここまでにしようとします。
10月16日、かれんちゃんの周年イベントがあります。
是非一緒にお祝いしましょうね。
本日はここまでで頁十五「爪紅」を終わりとします
それではまた、赤門で。